避難所では、多くの人が集まり、その中で生活をすることになります。避難先での生活は、心身に様々な影響を及ぼし、健康を損なうリスクがあります。また従来通りの避難所生活では、感染予防に必要なソーシャルディスタンスを確保することが難しく、濃厚接触の機会が多くなり、クラスター(集団感染)が起こる可能性が非常に高くなります。
食事やトイレ、お風呂などの衛生面、運動量など様々な問題が想定されます。それら問題を少しでも解消するべく避難所運営に携わる行政の避難所における生活環境の整備は努力義務になりますが、実際には被災当事者を含めた地域住民、施設管理者、自治体職員、また場合により外部から駆けつけたボランティアなどが連携して行います。そこで避難所運営に携わる者はもちろん、自主的に関わった避難者が運営主体となり行政などがそれを支援する形が理想とされるため平時よりの「避難所運営」を知ることが必要となります。